2024/08/28 18:02
自分の周りに溢れている『色』
当たり前に存在しますが、ふと『色』ってなんだろうかと思い
私も一緒に勉強しながら、皆さんと色について理解を深めていきたいと考えています。
そんな第一回は、<日本の古代の色彩感覚>について。
古代の人々は、太陽が天空に昇るご来光と、真っ暗な闇の夜から
色彩を感じたといわれています。
その圧倒的な明るい太陽と変わりゆく空を見て『色』という存在を見つけたのでしょう。
色は「光」から派生して、「明・暗・顕・漠(めいあんげんぱく)」と表現されました。
当時は『アカ・クロ・シロ・アオ』です。
そう『赤・黒・白・青』の4色が原点色です。
赤はご来光で空が明るく赤くなる、つまり「あかし(明るい)」と同じ語源から。
黒は太陽が沈み暗くなる「暗し」、
白は日が白んできて景色がはっきり顕著になる「顕(しる)し」、
青は薄暗がりぼんやりとした灰色のような「淡し」と同じ語源から生まれたと言われています。
そこから派生して
赤の他人は、明らかな他人。
青春はまだぼんやりと未熟な若い人というのが本来の意味です。
この4色を日本の原色とされていますが、
当時は1色1色が今よりもっと広い範囲を示し、人々は色彩として認識していたそうです。
今はより詳細に色に名前が付いていますが、
始まりは闇から光に変わる姿を捉えた4色だったと思うと
なんとなく感慨深い気持ちになりますね。